時刻を合わせよう……3、2、1、
(0000Z)2021年、あけましておめでとうございます。 今年こそはオリンピックなんだそうですが、現状を鑑みるにこれはたぶんもう一悶着あるんじゃないかなぁと震える、そんな年明けです。
この投稿は毎年恒例の原理主義視点で去年一年のR6/GR界隈を振り返るシリーズなんですが、やっぱり一番は GR Breakpoint/GRBのお話でしょう。
まずは現状。GRBはなんだかんだ公約した目標点に達したことやゲーム内コンテンツがそろそろ量的に底を突き「好意的な」プレイヤー層も他のゲームに移っていく頃合いだと思われます。公式フォーラムも投稿量が減って他のゲームのネタやら訳の分からない宣伝が連投されるいわゆる「荒らし」がぼつぼつ出始めておりまして、何かテコ入れしないとホントにこのまま終わっちゃいそうな雰囲気も。
でもですね、原理主義者的にはここからが本番というか、本領発揮というか、人のいなくなったフォーラムで溜めに溜めた恨み節をぶちまけるのが幽霊 ghost として正しい在り様なのではないかと思うわけです。
てなわけでフォーラムを覗いてみますと、ほうら、あちらこちらに幽霊の活動の痕跡が。Ubisoft の姿勢を問うような題名の投稿やら、題名を偽装しつつ初っ端から Tom Clancy の精神を説き始めたりともう原理主義者ウォッチャーにはたまらない流れになってるんですね。おお、同志よ、そこだーいけーもっとやれー。
なんといいましょうかゲームの公式フォーラムに geopolitics とかのワードを平気で放り込んでくるあたりが原理主義者丸出しというか、このブログでも似たようなことを一年に一回書いてるような気がするんでとても他人事とは思えない。
前にも書きましたが、Ubisoft は商機のためなら平気でシリーズを骨抜きにする傾向が強くてがっかりすることが多いわけです。Ubisoft は本当におフランスの企業なのかと。R6と違って完全にアメリカ一国の利益のみを優先する GHOST はもっとこう強引で我儘でもいいと思うんですよ。わりとあやふやな理由で師団級連隊級とか艦隊級の軍事行動をぺろんと起こせちゃう国の「秘匿」特殊部隊を扱うゲームを作っているというのに「皮肉大好き」おフランスが何をふにゃふにゃなシナリオを書いているのかと……
……というような恨み節が公式フォーラムでも多数見かけるようになったら「ああ、また原理主義の季節がやってきたんだなぁ」とほっこりした気持ちになるのです。
次はR6関連。R6 Quarantine はGRBの大コケを受けて一度延期されていたんですが、昨年10月末に更なる延期が決まっていよいよこれはもうお蔵入りするんじゃね? という空気が私の中で濃厚になってきていたりします。
R6 Siege の前身 R6 Patriots/R6P の時もそうでしたが、一時の盛り上がりでぶち上げた企画にはそれが成立できる「旬」ってのがあると思うんです。遥か昔R6Sのイベントでやった特殊なゲームモードがえらくウケたんでその勢いで別製品として独立させようとしたのがR6Qと推測していますが、あれからもう何年も経ってコンテンツ的にも技術的にも「旬」を逃がしてしまった。
特に技術の方は家庭用ゲーム機の世代更新前に出して売り抜けたかったんじゃないかなと思いますがそれにしくじったのは痛い。辛い。R6Pがお蔵入りしたのも PS3 世代から PS4 世代へ移行する前に出せずに陳腐化したあたりでしょうから、R6Qも相当追い詰められているような気がしないでもない。とくにR6Qは発表時の動画を見た感じでは「感染と検疫」ネタで「それ」を「直接的に銃火器で」もって解決しようという、考えようによっては「今一番やっちゃいけないコンセプト」でしょうから、もう無理じゃないかなぁ。
しかしまぁ、あれだ、R6略称シリーズで「P」「Q」とやらかしたので「R」もやらかしてくれると実に美しい流れができるんですがどうなるんでしょうww
年末年始にこの投稿のために Ground Branch/GBを久しぶりに起動してみたんですが、うん、始めるとおもしろい。
City で脅威 10人設定のテロリストハントを始めたんですが、撃ち殺される度にあーでもないこーでもないと装備を弄ってシューティングレンジで試射して「よしこれで勝つる」と最初の曲がり角から一歩出た瞬間に後頭部を撃ち抜かれるお約束は凄く懐かしいww
そのおかげでいくつか分かったことも。例えばADS状態を続けているとプルプルと腕が震えてきて照準がぶれ始めるんです。だから時々銃を降ろして腕を休ませる必要があるんですね。これは面白い仕掛けだと思いました。
最後に遊んだ時からあちこち細々と手は入っているようですがやっぱりちょっと惜しいというか。前にも書いた気がしますがやはり「悔しい感じの演出/煽り」が足りないなぁと。できれば最後にどこから撃たれたかの「答え合わせ」が欲しい。「答え合わせ」には「わかってたのに見落としたろ? この間抜けめ」という自発の煽りがもれなく付いてきてそれだけで遊戯としての格が一つ上がると思うんですよね。今のままだと「どこを修正すればこの遊戯の次の段階に進めるのか?」って流れがあまりに細くて「手ごたえ」がぼやけてしまう。実に惜しい。
とはいえ現状でも十分に面白いし、あの日、某 Takedown が目指した地点には既に到達して次の地点に踏み出しているのは少し遊んだだけでわかります。というか、あの某ゲームがハードコアに踏み抜いていった地雷原をほぼすべて華麗に回避しているあたりかなり某ゲームを研究/分析したんだろうなと。あとは少しだけ、本当に少しだけ開発のペースを上げてくれればなと思うのであります。
そんなわけで今年もよろしくお願いします。