DATE: 2024-03-25CATEGORY:etcTAG:
雑談
さぁ、新学期や新会計年度に備えて大移動の季節になりました。近所のマンション/アパートからは大量の粗大ごみがルール無視で投げ捨てられ一帯の自治会がブチ切れるシーズンの開幕であります。それはさておき、歴史的な引っ越しとなるであろう F-16 の方もそろそろ仕上がりのいいパイロットから順に隣国に集まって具体的な編成をしてる頃合いなんじゃないかなとか思う 3月ですが皆様いかがお過ごしでしょうか。
Yahoo! などの書き込みを読んでおりますと F-16 に過大な期待をしている層もちらほらいるようですが、ほとんどは先の西側戦車が期待していたほどではなかった例をひいてやや控えめな予想に落ち着いているようで。
いやぁ、個人的には西側車両はかなり頑張ったんじゃないかなと思うんです。「奪還」こそ芳しくはなかったですが、塹壕での防衛戦で一番苦しくて怖くて怖くて身動きとれないときに後ろから友軍 BMP がやってくるのと友軍 M2 がやってくるのとでは安心感が違うと思うんですよね。戦車の使い方も初めは真昼間にレオパルトが相手の得意な近距離に突っ込んでいってる映像を観て頭を抱えましたが、その後はきちんと有利な距離で戦っているようですのでしっかり自爆ドローン等のヘイトを稼いで味方APC/ IFV の進入と抽出後退を支えて欲しいなと。それで壊れるのは仕方ない、今はそういう役回りでありそういう局面ですし。
西側で戦車教育を受けたということで私はてっきり敵正面で複数戦車グループが交互に適正戦闘距離に出入りしながら圧を加えるダンスステージを形成し砲爆撃戦の頃合いをみて両脇から IFV 群がスルリと進入していく運用を「ぎこちない動きで新米が真似ようとする版」を想像していたんですが、まさか戦車が先頭で近距離設定のキルゾーンに突っ込んでいく運用するとは思ってなかったのでちょっと衝撃的でした。
で、F-16 はどうなるんでしょうか。ネット上では「敵空軍の圧力を相当減じるのでは」という雰囲気になっていますが個人的にはいくつか気になる点も。
ここ数十年、西側の航空戦力は「外から内へ」進入していく運用が中心で、「外からくる圧力を内側から押し返す」運用をほとんどしていないのでどうなんだろうなという。しかも米軍なんかは事前に航空戦力の上空通過許可を周辺国に取り付けたりして「外から入って真っすぐ突っ切って外に出る」運用で相手はどこから侵入してどこへ抜けていくのか判らないまま防空能力をズタズタにされる運用だったわけです。
今回の F-16 は「外から突っ込んでくる戦力を内から押し返して、敵の目の前で反転して巣に帰っていく」運用になります。どこから来るのかある程度想定できて、目の前でコースを変えてだいたい来た方向に戻っていくことが分かっている戦力となるといろいろ対応策が考えられそうです。これに情報提供者からの近くの空港からそれっぽいものが離陸した/着陸したの報告とを合わせると、相当念入りに情報確度を落とすための欺瞞ソーティを混ぜないと、レーダーで「この輝点は何時にどこの空港から離陸したあの部隊の可能性が高い」まで判定されて地対空または空対空で狙い撃ちされる可能性も出てきます。
そのレーダー能力を仕留めるのも F-16 の仕事だろうという意見もネット上でよく見かけるわけですが、これも「内から外へ」の運用で使われた例をあまり聞いたことがないのでデータ的にはこれから採っていく感じになるかと思います。うまく機能するといいんですけどねぇ。
当然、出撃と帰還の空港を変える運用パターンを準備しているとは思いますが、そのためには数に余裕のない専用の整備士やら器材を分散配備する必要があって、しかもそこに弾道弾やドローン攻撃が雨あられと降り注ぐことは目に見えてますので、うーん、かなり神経使う運用になるんじゃないかなと。戦車なんかの燃料弾薬補給はその辺の物陰でできるので気楽だったと思いますが、「内から外への」航空戦力運用はきっと大変だぞと。そうそう簡単に「敵空軍の圧力を相当減じるのでは」的なふわっとした使い方はできないんじゃないかなと心配でなりません。
一方で航空戦力はただ飛ぶだけでも摩耗するえらく重い兵科でして。本格的な航空戦が始まれば遠距離戦といえど激しい戦闘機動で双方ともに稼働率がみるみる落ちていくことが予想されます。経済制裁を受けている敵勢力に対して外からの交換部品/整備能力の支援さえ維持できれば稼働率で競り勝つシナリオも或いは。なにせ超売れっ子の F-16 は西側に大量に備蓄されているであろう交換部品と C やもしかすると D整備体制が出来上がってまして機体を国外に出すローテが組めるぐらい揃えばもしかすると……。
最近は早期警戒機といった探知/電子戦能力への砲爆優先度が上がって実際にスコアとして計上されているようでして「防空/監視能力に穴ができているのでは?」という見方が多くなってきていますが、どうなんでしょうねぇ。一時的に足りなくなっているのは事実かもしれませんが配置を少し弄って「一ヶ所だけ露骨に穴を開けてみる」再配置をするという考え方もありますし、この辺は読み合いになるんでしょうかね。「外から内へ」進入する側で且つ圧倒的数量の航空戦力を持っている側には「少々の穴」を補う選択肢が多く残っているのが辛いところかなぁと。地対空能力をもっと厚く敷ければいいんですけどねぇ。
バイパーが自由に飛び回るにはまだまだ窮屈な空模様と思われますが、焦らずねっとりとした運用で「ゴール」を目指してほしいと思う季節なのです。
(0000Z)2024年、あけまして。年明け元日の災害でどんよりする感じですが、ちょっとずつでも進んでいきましょうという感じで。
この投稿は毎年恒例の原理主義視点で昨年一年のR6/GR界隈を振り返るシリーズなんですが、昨年は既存タイトルではほとんど動きありませんでしたね。一昨年 2022年の噂でGRシリーズの続編に取り掛かっているという報せがありましたが続報がないのでなんとも。ここ最近の Ubisoft は難産化するタイトルが何作か続いてスケジュールがだらだらズルズル後退を繰り返す印象でして。醜聞だのコロナだのアホな侵攻だので大変なんだろうなと。
侵攻関連はいろいろ書きかけたんですが、どれも後半に「現代戦の思想/思考はそこへ至る途中の段階を順に理解しないと身につかない。そして現代戦に合わせて ―― または少し未来を見据えてデザインされた兵器はその機能を十分に発揮できない」的な文章と「想定した戦闘モデルはその一部で機能不全を起こすと瓦解する」的な文章が混ざってきてイマイチな流れになるんで没に。
F-16 関連も幾つか書きかけたんですけど、なんといいましょうか、うまく機能するといいなぁと。F-16 も飛んでる間は西側想定モデルが有利目に出るかもしれませんが、地上に降りて巣を特定された瞬間から東側モデルの飽和攻撃にさらされるのでどうなるかなぁと。空港近隣の情報提供者によって「今、空に上がっている航空機リストと空港内にいる航空機リスト」をそれなりの精度で作られると狩られるのは時間の問題のような気も。特に借り物の航空機の場合、機体の一部をちょっと壊すだけで十分なんですよねぇ。どうかなぁ。
戦争に限らず「戦う」と口にするのは簡単だけど「勝つ」ってのはホント難易度たけぇなぁと。そんな感じで今年もよろしくお願いします。
DATE: 2023-05-10CATEGORY:etcTAG:
雑談
漠々と広がる大平原にて現代の機械化歩兵APCの皆さんはどのタイミングで降車されるのでしょうか。日本のような「海を見て振り返れば全部山(一部地域除く)」とかいう地形なら「ちょっと手前の物陰で降車して……」というのは妄想できるんですが、大平原となると勝手が違います。いったいいつ降りるのか!? 本当に今ですか!? ―― これが気になって気になって夜も眠れません。
今ほど精密誘導兵器などが揃っていなかった冷戦時代と、現代の精密誘導兵器は当たり前だしドローンで丸見えの時代とでは降車のタイミングに大きな違いがあるように思えて仕方ないのです。
侵攻後にネット上にあふれる動画を眺めておりますと冷戦時代のままの運用の機械化歩兵がどうにも機能しているようには見えませんで。降車前に木っ端微塵になる動画の多さに絶望するわけです。これが練度によるものなのかそれとも運用方針/基準の陳腐化によるものなのか解りませんが、間違いなく言えることは大平原ではもっともっと早めに降車して展開しないとみんな死ぬということです。
どこのご家庭でも幼少期の義務教育として SPI の OPERATION GRENADE 等を嗜んでおられるかと思いますので諸兵科連合効果と同一師団効果の説明は割愛させていただきますが、機械化歩兵と戦車とは連携しなければならないという前提が技術の進化で(大平原においては)崩れ始めているのでは? と疑ってしまうわけです。
降車が遅いと誘導兵器で丸焼きにされ、早いと野砲と狙撃にさらされ、酷いときは後ろから交互躍進で踊るように機動する複数の味方戦車グループに連続で轢かれそうな気がします。そうだ、超速で敵前に突っ込めばいいんじゃね?(ピコーン) そういいながら地雷原に飛び込んでいくAPCの群れ、群れ、群れ。先生、大平原にて現代機械化歩兵は本当にいつ降りればいいんでしょうか!?
さて。ネット上では大反攻作戦の主戦場がどこになるのかの予想妄想で溢れかえっておりますがどうなるんでしょうねぇ。
あの重厚な防衛ラインに馬鹿正直に突っ込むと大変なことになるという大前提をもとに、ネット上ではちょっとだけ越境して国境沿いに移動して領内に戻る宇軍版「左フック」案とか高精度砲撃をフル活用した後方浸透案だの様々な「僕がかんがえた最強反攻作戦」案が披露されておりまして、正直な話、攻勢を受ける側が読んだら不安でゲロ撒き散らしそうなドキュメントばかりで本当に恐ろしい時代になったなと思うわけです。先の大戦の塹壕戦と決定的に違うのはやはりネットの存在だよなと。
DATE: 2023-04-04CATEGORY:etcTAG:
雑談
4月に入って続々と西側主力戦車の納品とすごく嬉しそうなオーナー(国防大臣)の納車記念写真がアップされてたりしておりますが皆様快適なカーライフをお過ごしでしょうか。
どういう編成で運用されるのか知りませんが実際の機動を指揮する司令部には各国の軍事顧問がすごい形相で折り畳み椅子とかに座ってそうなんですがどうなんでしょう。もしかするとゴルフのキャディよろしくこの地形はここを通ってはダメ、ここで速度を落としてはダメとか細かく戦場のラインを読んでいろいろ教えてくれるんでしょうか。特大スポンサーのそれはそれは尊い神託助言ですので無視するわけにもいきません。なんだか司令部内は違う意味で緊張感漂ってそうです。
もう少し妄想してみましょう ――
居座る軍事顧問は英・独・波(ポーランド)ともしかすると仏と見事 NATO 入りを果たした芬(フィンランド)が隅っこにちょこんと座ってるかもしれません。英は戦車供与の言い出しっぺ兼中東での戦車運用の経験がありますから割と中央に、その隣に独の大顧問団がずらりと並んで後ろにその他の顧問団が並んでるんでしょうか。独は貴重な貴重な貴重な貴重な貴重な貴重な戦車実戦データの収集をするために現役の戦車指揮官クラスが青筋立てて等高線入りの地図を睨んでいるかもしれません。本当は某J隊もこういうところに戦車に精通した要員を出さないといけないんですが、なにせモノを出してません。米国はどうでしょう、英国の顔を立てて口は出さないけど何人かオブザーバー的に将校を出すんでしょうか。
一部報道によりますと宇軍が研修に派遣した戦車乗りは経験者が2割ほどであとは戦車未経験の老若の集まりなんだそうで、それを正規の研修プログラムを大幅に省略した形で送り返すそうですから、ついてくる軍事顧問にはもしかすると一部研修先のトレーナーまでついてきてそうです。
西側主力戦車を使った攻勢ですからおそらく夜間に襲撃をかけることになるでしょう。教わった通りにやれば機甲戦、それも夜間戦闘で負けることはほぼないはずなんですが、そこは戦場の恐ろしさ、心理的な誘導でキルゾーンに飛び込んでしまう戦車が少なからず出てくるはずです。
幹線道路と泥濘地の迂回を厳命されている戦車隊が緩やかな丘陵の雑木林に「ちょうどいい感じの抜け道」を見つけたりするとついついそこを通りたくなったりするかもしれません。目印になりそうな木が数本あるとすごく嫌な予感がします。司令部で通信に耳を澄ましている顧問団がそれぞれの通訳を介して状況を把握するまでに数秒。「そこ通ったらあかぁぁぁぁん!あ”あ”あ”あ”あ”あ”あ”」みたいな絶叫がドイツ語とブリティッシュイングリッシュで響き渡り 合いの手でしゃぽーんとか聞こえるのかと思うとなんだかむやみに興奮します。先頭の歩兵戦闘車数両が何事もなく通り抜けていくあたりがポイントでしょうか。
誘い込まれた車列の中ほどの戦車にあらかじめハルダウン状態で照準していた骨董戦車やら野砲から集中砲火を浴びたりして恐らく西側主力戦車*といえど数両の機能喪失は免れないでしょう。これが英国の戦車だったりすると戦闘終了後になんだか特殊部隊っぽい英国人が擱座した車両を検分して破壊するか後方に牽引抽出するか判断してそうです。
噂によると運び込まれた西側主力戦車には宇軍特産の爆発反応装甲がヤケクソ盛りでついてるらしいので周りの車両がきちんとケアすれば一部の機能喪失で済む可能性が高そうです。というか、先日、タミヤから宇軍レオパルト2のプラモデルが先走り気味に発表されてましたが、あのキットが黒歴史扱いになるくらいにまさに「豹変」していて変な汁が出てくるわけです。
こういう戦車の性能とは直接関係ない事象で機能喪失する事態に果たして某独顧問団がじっとしていられるかどうかが気になります。だんだん司令部内をウロウロし始めて、指揮層のノート端末を顔がぶつかるぐらいの距離まで近づいて覗き込んだりする風習は独にはないんでしょうか。あれは日本特有の風習なんでしょうか。あれはやばいです。大昔、地方の中小企業にて新人だったころにくらってビビりまくった私が言うんだから間違いありません。あの日の私には無理でしたが、宇軍司令部は是非とも「お静かに(QUIET please)」カードを掲げてみt
―― 夜間の攻勢はどう考えても一方的に宇軍のターンが続くはずですが、キルゾーンというのは相手が直接見えてなくてもぶっ放せば何かに命中する本当に恐ろしい領域を指しますので、どうなるんでしょう。宇軍には HIMARS の長射程を活かせる長距離偵察ができるドローンとかあるんでしょうか。そうなると通常の野砲からの高精度榴弾とかでキルゾーンを潰していくことになるんでしょうけど、速度的にどうなんでしょうねぇ。戦線の推移についていけるんでしょうか。自走砲はそんなに数ないでしょうし。噂では攻勢側は今シーズン中に大方のケリをつけるぐらいのつもりで襲い掛かるらしいですし。どうなるんでしょうねぇ。
何はともあれ、とりあえず圧力加えるようにモニタ覗き込んでくる輩は全員軽めの塹壕足になってほしいと思う四月なのであります。はよ戦争おわれー。
DATE: 2023-03-24CATEGORY:etcTAG:
雑談
いよいよ西側主力戦車の戦線投入が近づいてまいりましたがどうなるんでしょうね。予備の履帯を彼の地域にどのぐらい運び込むんでしょうか。何両かこっそりゴム製履帯を履いてたりしないんでしょうか。そんな運用データの気になる季節が近づいております。
一部ではここしばらくなかった大機甲戦を期待する層もいるようですが、やる前から結果が見えている戦闘を素直に受けて立つ指揮層がいるかどうかといわれると……。
どんな兵種の戦闘でも「先にキツい一撃を加える事」がとても大切だと思うんです。特に戦車戦は至近弾とかは全く意味がなくて直撃する弾だけが意味を持つ兵種なわけでして。これから生起しうる戦車戦で「射撃統制装置のアップデートが常に行われている西側主力戦車」と「戦車置き場で数十年放置されていた年代物」とが交戦距離に進入してまともな撃ち合いになるとは到底思えないわけです。おそらく開始早々一方的に「効果的な直撃弾」を受けて年代物の戦車の「ひらき」が散乱することになるでしょう。
そんなわけで一部が期待するような大機甲戦は起きない。起きてはいけない。起きたら露軍は負ける。間違いなく。
欧州方面の報道を眺めておりますと、露軍は広大な荒野に戦車阻止のための幅の広い塹壕や濃密な地雷原を幾重にも敷設しているらしいんですね。もう毎日、掘りまくってる。陣地や市街地を迂回して包囲を試みる機甲戦力を一両でも多く地雷と砲撃そして肉薄からのRPGで仕留める完全引きこもり戦術をとる態勢でして。まともに撃ち合うと確実に負けるからもうそれしか方法がないと指揮層も考えているんだと思います。独ソ戦ふたたび。
たぶん予想される迂回路には野砲等の照準済みのいわゆるキルゾーン設定されているエリアを敷いているんでしょうけど、宇軍はキルゾーンの突破をどうするんでしょう? HIMARS の射程外から定点砲撃してくるんでしょうから、うーん。これが米軍なら超長距離ロケットやら巡航ミサイルが地平線の彼方の砲撃陣地を正確に消し飛ばすんでしょうけど。貴重な HIMARS をぎりぎりまで前進させる? 温存していた航空戦力を投入する? うーん。
春からの宇軍大攻勢は機甲戦を徹底的に避ける露軍を相手にキルゾーンをどう突破するのか、そのあたりを注視していきたいと思うのです。はよ戦争終われー。