それをたたえるうつわをとりもどすことはできるか

DATE: 2018-08-16CATEGORY:GAMETAG:

ああ、やっぱり先の投稿の直後に承認されて GROUND BRANCH の Steam でのEAが正式スタートとなりました。あらためまして、おめでとうございます(ワー、拍手音)。私はまだお盆のあれこれで買えてないんですけど、数日中には購入しようと思います。

これまで数年間のんびりとGBをおっかけてきましたが、その私が今注目しているのは各フォーラムでの反応でして。以前も書いたのですが「GBの経緯を知る者」と「そうでない者」との間では受け取り方に明らかな差が出るだろうという事です。

GBは 10年以上前の構想を基に小規模開発で構築された恐ろしくシム寄りのゲームです。いわゆる「キル数などのスコア由来の娯楽性とテンポの良さ」とはあまり縁のない「その状況(通路やドアの吊元や開閉の向き)での踏むべき手順を思考し実行、体験してニヤニヤする」だけのほとんどシムの枠に入る代物なんですが、そういう背景を知らずにFPSという文字に惹かれて飛び込んで来る層がいったいどんな反応を示すのだろうと。

海外のフォーラムでも直後から「絵がダメ」とか「モッサリし過ぎ」とかおそらく一部の AAA クラスのFPSと比較したのであろう意見も出始めていて、なんといいましょうかR6/GR原理主義者から見ますと「そういう層からボロ糞に言われるという事は、もしかして俺たちが待ち望んでいたものがついに降臨したのではないか!?」などとグッと拳を握り締めてしまうなかなかいいスタートを切ったのではと思ってしまうわけです。

なにせGBの生まれの業というか属性は「R6が売り上げを伸ばすためにポイ捨てにしやがったとてもたいせつなもの」を取り戻すという「反抗」からきてますので、当然、AAA のFPS群とは真逆を向いているわけです。そしてネット上ででるであろう様々な感想はその「とてもたいせつなもの」は今でも通用するのか、いやさ、そもそも「たいせつなもの」の存在を人は認識できるのか、そしてGBは「たいせつなもの」をたたえる器たりえるのかという思想信条的にとても面白いお題でもあるわけです。おお、なんだか短編一本書けそう。

まぁEAが始まったからといってGBの何が変わるってわけでもないんでしょうが、是非とも頑張っていただいて今や壁越しにクリーチャー同士が対戦する謎ゲームとなったR6シリーズに対抗できる本格 Tactical-Shooter を目指して突き進んでほしいと思います。

あ、そうそう。GROUND BRANCH に興味を持ったすべての人にどうしても伝えておきたい大切なことがあります。それは ―― このゲームを作っている中の人は恐ろしくのんびりしています。我々とは時間のスケールが圧倒的に違います。開発ペースとか超スローですから ―― 本当に本当にとてもとても重要なことなので検索でここに来た人はこれだけでも覚えて帰ってくださいw

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