飲む、動く、一手間大事、構成ペース配分とても大事
酒をいただいてほろ酔いで書いとります。久しぶりにもののけ姫を見ましたが、いやぁ、よく動く。アニメを「まるで生きているかのように絵が動く」とするなら、これがアニメなんだなと思うぐらいによく動く。すげー。
昨今の深夜アニメもかなりがんばってるものもあるとは思うんだけど、やっぱり動かすことをわかっている人に金と時間を注ぎこむとこういうものが出来上がるんだなという安心感というか、さすが御大という感じです。
御大といいますと戦争の描写もうまいんですよね。
私の中ではあれやこれや本を読んで得た感想として「戦争というのはとどのつまり、接点(交戦地点)に向けてヒト・モノが流れ激しく酸化燃焼する現象」な訳ですがその燃焼地点にどれだけ太く速く永くよく燃えるヒトモノを送ることが出来るかという部分がとても大事なわけで、そういうことを知ってはいなくても(つまりは体験していなくても)理解している人が描く戦争ってのは重厚でいいなと。
御大が戦争を描くと高い確率で「泥濘化した山野を馬匹を従えてモノを運ぶも最後は人力」的なシーンがあるように感じるんですが、そういう臭~~い部分を1カットでも入れることが出来れば昨今の深夜枠ももっと面白くなるんじゃないかなと思うわけです。あれ、話がなんか脈絡なくなってる?
脈絡ないついでに書くと、春ごろからBSで1stガンダムの再放送をやってるんですが、ガンダムでは戦争中であることや戦況の説明はほとんど「ガヤ」といいましょうか名もない通りすがりの市民や兵士の雑談から連想させる手法(しかも画面外から声だけとか)をとっていて、わざわざ説明のために数カット使う予算も時間もなくて発狂寸前のアノ人がとった苦肉の策なんだろうけど、とても効果的で「(画面には映ってないけど)戦争が膠着して身動き取れなくて不安だけが募っている」という背景がちゃんと頭に入ってくるわけです。今の深夜枠でも金と時間足りないならこういうのどんどん使えばいいのになと思うわけです。
何書こうと思ってたんだかよくわからなくなってきましたが、とにかく大事なことに一手間割くのって大切だよねってことでもう一口酒を頂こうと思う金曜の夜な訳です。それにしても極黒のブリュンヒルデ最終回は開いた口がふさがらないという。